増加するソフト闇金 |
年収の3分の1を超える借金を原則禁止する改正貸金業法が完全施行されて約2カ月がたち、ヤミ金融に手を出してしまったとの相談が増加している。京都府内の相談窓口には法改正後、ヤミ金融絡みの相談が2倍になった。行政や関係機関は相談態勢を拡充し、対策を強化している。
「借りられなくなり、ヤミ金融に手を出してまった」「夫に知られたくなくてヤミ金融から借りたが、返せない」。京都クレジット・サラ金被害者「平安の会」には4月から施行までは5件だったヤミ金融の相談が、施行後は13件に増えた。施行前はゼロだった女性からの相談も4件あった。
同会は「総量規制の影響で、貸金業者から借金ができなくなった人がヤミ金融に流れ始めている」と指摘する。ほかにも総量規制にからむ相談が約50件寄せられているという。
引用:総量規制でヤミ金の相談2倍 目立つ女性被害
(2010年8月25日 京都新聞)
連絡先が携帯電話のみの貸金業者は違法業者です |
携帯電話を使った「090金融」を無登録で営業した上、法定金利の最大84倍の利息を受け取ったとして、警視庁生活経済課と長野県警は3日、出資法違反容疑などで、東京都荒川区荒川、韓国籍で会社役員の呉相暾容疑者(35)ら5人を逮捕した。これまで15人が逮捕、起訴されるなどしている。
引用:090金融業者20人摘発=返済認めず、追加利息要求―警視庁
(2010年9月3日 時事ドットコム)
ヤミ金業者か判断する2つのポイント |
流行りつつある「クレジットカード現金化」 |
6月に完全施行された改正貸金業法の実施状況を調査するため、政府のフォローアップチームが初めて会合を開き、座長の大塚金融担当副大臣はクレジットカードの現金化など新たな問題が発生していると指摘しました。
フォローアップチームの初会合では、完全施行から2か月以上が経った改正貸金業法が利用者に与えている影響などを調査しました。
完全施行前は個人の借り入れ総額が年収の3分の1以下に制限されることで、お金を借りられなくなる人が増えるといった指摘がありましたが、参加者からは「今のところ、施行前に懸念されていたような深刻な状況にはなっていない」と報告されました。
「どんな政策でも目的とは別の次元で副作用が出るので、クレジットカードの現金化という形で、別の意味で、また、社会的問題になりつつある」(大塚耕平 金融担当副大臣)
引用:改正貸金業法で新たな問題の発生指摘
(2010年9月10日 TBS系(JNN))
ヤミ金被害者に追徴金を返還 |
山形地検は8日、被害回復給付金の支給制度に基づき、ヤミ金融を営むなどして有罪が確定した男4人から追徴した犯罪収益など約550万円について、この事件の被害者からの返還申請の受け付けを始めた。同制度の手続きがとられるのは東北では初めて。
山形地検によると、男らは共謀し、08年12月ごろ~昨年4月ごろ、無登録で貸金業を営み、1日当たり0.3%を超える利息で金を貸し付け、全国の約3000人から約2130万円を口座に振り込ませた。
申請は11月8日まで。詳細は検察庁ホームページにも掲載する。
問い合わせは山形地検被害回復給付金担当(023・633・6601、平日午前9時~正午・午後1~5時)。
引用:ヤミ金:被害回復手続き開始 地検、東北初 /山形
(2010年9月10日 毎日新聞)
借金のカタにカードと通帳を詐取 |
他人への譲渡目的で銀行の通帳などをだまし取ったとして、神奈川県警大和署は14日、詐欺容疑で、海上自衛隊海士長須貝竜太容疑者(22)=神奈川県大和市福田=を逮捕した。同署によると、「借金があった。ヤミ金から金を借りたいのなら、通帳とカードを持って来るよう言われた」などと容疑を認めている。 逮捕容疑は8月下旬、大和市内の都市銀行支店で、他人に譲渡する目的で預金通帳1通とキャッシュカード1枚を詐取した疑い。ヤミ金業者に売ったり渡したりする目的で、自分名義の銀行口座などを開設した場合、「犯罪収益移転防止法違反」という容疑で罪に問われてしまいます。
引用:通帳詐取で海上自衛官逮捕=譲渡目的、容疑認める-神奈川県警
(2010年9月15日 時事通信)
ヤミ金間でたらいまわしにされてしまった男性 |
ヤミ金業者の7人がそれぞれ、別の業者を装って客をたらいまわしにする、いわゆる『客回し』と呼ばれる手口で違法に金を貸しつけたとして警視庁に逮捕されました。
(中略)「(ヤミ金で借りた)1件目の利息を返すので、10日で1万5000円になる。(利息だけで)月に4~5万円。また足りなくなるので、その返済のために次を借りて」(金を借りていた被害者の男性)
齋藤容疑者らは多重債務者を狙い、法外な利息で貸し付けてはその返済のためにと別の店を装って融資を持ちかける、“客回し”と呼ばれる手口でおととしからおよそ6000万円の利息を得ていたということです。
「仕事している以上は、(借金が)会社に分かれば当然クビになる。そうするとさらに生活が苦しい。家族もいるので自分だけ夜逃げするわけにもいかない」(金を借りていた被害者の男性)
引用:客回しの手口、ヤミ金業者を摘発
(2010年9月16日 TBS系(JNN))
ドラマで知る闇金の実態『闇金ウシジマくん』 |
山田孝之の約4年ぶりとなる主演ドラマ「闇金ウシジマくん」の制作会見が9月29日、東京・新宿の京王プラザホテルで行われ、山田をはじめ、片瀬那奈、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊プロデューサーが登壇した。
原作は04年から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載され、これまでに累計販売部数250万部を超える真鍋昌平の同名コミック。「10日で利息5割」という法定金利オーバーの闇金融業を生業(なりわい)とする主人公・丑嶋(ウシジマ)が情に流されず、債務者たちから取り立てを行う姿を通して、格差社会やワーキングプアといった現代社会が抱える問題を描いた社会派ドラマ。
山田は「タイヨウのうた」以来となる主演ドラマで、闇金融の経営者という役どころを体当たりで熱演した。「ウシジマは本能のままに生きる動物っぽい存在。取立てのシーンは冷酷さを徹底的に意識したので、疲れましたね」と述懐。それでも、「お金を考える作品という意味で、いいタイミングだと思うし、日本に生きる人間としてリアルに考えてほしい」とアピールした。さらに「僕自身はそこまでお金に執着はないが、お金は世界中で最強の兵器だし、世界中を動かしているもの。それだけに麻ひしやすいので、このドラマを見て『絶対に闇金に行っちゃダメだな』という怖さを知ってもらえれば」と熱弁をふるった。
引用:山田孝之「お金が最強の兵器」ウシジマくんを体当たり熱演
(2010年9月29日 映画.com)
ヤミ金業者、年金、生活保護者狙い荒稼ぎ |
ヤミ金業者は年金を受給する高齢者や一般の金融機関から借り入れできない生活保護受給者らを狙い荒稼ぎ。摘発された容疑者の1人は暴力団組員と債務者を相互に紹介し合うなど、貸金業を資金源とする暴力団の関与があらためて浮き彫りとなった。
那覇市で逮捕された男(62)が抱えていた債務者は約400人。一度に貸す金額は数万から数十万円が多い中、約150万円を貸すケースも確認され、貸付額は計5千万円を超える。中には預けた通帳に振り込まれる公的給付金で利息を払う債務者もいた。
多重債務の防止を目的とし、金利の上限引き下げや融資総量を規制した改正貸金業法の完全施行で、これまで日掛け金融に認められた特例の年利54・75%が廃止され、通常の年利15~20%に準じた金利しか得られないため、実質的に日掛け業者は経営が困難になった。捜査関係者によると、ヤミ金業者は「法改正で厳しくなった。合法的な貸し付けではもうけきれない」と供述。違法金利と知った上で公的給付金に頼る社会的弱者に貸し付けていた。
引用:ヤミ金 忍び寄る暴力団 年金、生活保護者狙い荒稼ぎ
(2010年11月5日 琉球速報)
ヤミ金ポストカード作製DM代行業者を逮捕 |
ヤミ金の顧客を募るポストカードを作製するなど不正を手助けしたとして、奈良県警奈良署などは9日、貸金業法違反幇助(ほうじょ)の疑いで、東京都八王子市のダイレクトメール(DM)発送代行会社「ライブエージェント」社長、吉田直輝容疑者(36)を逮捕した。ヤミ金のDMなどの一方的に送られてくる郵便物は、法的手段を使って止めさせることができないのが現状です。
捜査関係者によると、吉田容疑者は今年6月、都内で無登録で貸金業を営んでいた男(41)=出資法違反罪などで実刑判決、控訴中=の依頼でヤミ金のポストカードをデザインし、印刷会社に発注して約1万枚を作製。このポストカードを見た島根県の男性(54)に借り入れさせ、違法な貸し付けを手助けしたとしている。
引用:ヤミ金ポストカード作製、八王子のDM代行業者を逮捕
(2010年11月9日 産経新聞)
増加する「クレジットカード現金化」 |
金融庁の「貸金業関係統計資料集」が11月2日に更新され、全国で営業する貸金業者数が激減していることが分かった。資料によると、平成20年4月末の財務局登録業者は574社だったが、平成22年9月末には373社に減少。都道府県登録業者数も8278社から2455社とわずか2年半で、4分の1にまで減っている。
これは、多重債務者の救済を図るために施行された、改正貸金業法の影響が大きい。
(中略)
しかし、銀行などよりも融資の審査基準が比較的緩いとされる貸金業者に頼らざるを得ない人がいるのも事実。今回の法改正などに伴い、借り入れを止められた利用者らが違法な闇金融に流れることを懸念する声も高まっている。
消費者金融の貸し出し規制が導入された18年の貸金業法改正以降、クレジットカードを使った不正な現金化が急増している。法規制をかいくぐる新しいタイプの「闇金」ともいえる。
引用:貸金融業者数が急減する一方で増加する「クレジットカード現金化」
(2010年11月23日 MONEYzine)
前年比4割増・推計58万人がヤミ金に流れる |
違法な高金利で貸し付ける無登録の「ヤミ金融」の利用者が、今年6月の改正貸金業法の完全施行後に前年に比べ4割近く増え、推計で約58万人に上るとの調査を東京情報大の堂下浩・准教授がまとめた。1人あたりの貸出残高を年収の3分の1までに制限する総量規制などで、借りられなくなった主婦や零細事業者がヤミ金に流れている可能性があるとしている。
引用:ヤミ金利用者、4割増の推計58万人 総量規制で“難民”流れる
(2010年11月23日 産経新聞)
改正貸金業法完全施行 半年経った今 |
年収の3分の1を超える融資が受けられなくなる「総量規制」が盛り込まれた改正貸金業法の完全施行から18日で半年。多重債務者の減少につながったとの評価がある一方、新たに借金ができなくなった人をターゲットにしたヤミ金などの脱法ビジネスが横行し、被害が見えにくくなっている。規制強化で消費者金融が手足を縛られる中、返済能力はあるのに借りられない人の受け皿を求める声があるが、担い手はなかなか育たない。
「新規参入のヤミ金業者が急増している。同業だからよく分かる」。携帯電話を窓口に違法な高利貸しを行う東京都豊島区の30代後半の男性は、6月の総量規制導入後、ヤミ金業者が暗躍している実態を明かした。
引用:改正貸金業法:新種のヤミ金相次ぎ参入、被害も 施行半年
(2010年12月16日 毎日新聞)
貸金業法違反と出資法違反で暴力団組員が逮捕 |
無登録で貸金業を行っていたなどとして、広島東署は6日、貸金業法違反と出資法違反(高金利)の疑いで、呉市宮原の暴力団組員、竹中克吏容疑者(38)を逮捕した。
逮捕容疑は、平成21~22年、県の登録を受けずに、同市内で客の男性らに現金計約80万円を貸し付けたほか、法定利息を約170万円超える利息を、男性らから受け取ったとしている。
引用:貸金業法違反で暴力団組員逮捕 広島
(2011年1月7日 産経新聞)
ヤミ金の利息 年利にしたらどのくらい? |
無登録貸し付けで5人逮捕 弘道会系のシステム金融 |
指定暴力団山口組弘道会の傘下団体関係者らが、無登録で貸金業を営んだとして、北海道警は18日、貸金業法違反の疑いで東京都北区豊島、職業不詳吉野康裕容疑者(35)ら5人を逮捕した。さらに4、5人も同日中に逮捕する方針。
道警によると、中小企業の経営者を狙って融資し、返済が滞れば系列店からさらに借りさせる「システム金融」の手口。道警は被害額は10億円以上で、弘道会の資金源になっていたとみている。
逮捕容疑は、東京都の登録を受けずに都内で「東海商事」という金融業者を名乗って事務所を開設、2010年4月20日、北海道旭川市の会社役員の男性(67)に11万2千円を貸し付けた疑い。
引用:無登録貸し付けで5人逮捕 弘道会系のシステム金融
(2011年1月18日 西日本新聞)
「金貨金融」、札幌で行われた裁判で全国初の請求棄却判決 |
後払いで顧客に金貨を渡し、換金させた後に代金を請求する「金貨金融」が適法かどうか争われた訴訟で、札幌簡裁(脇山靖幸裁判官)は14日、契約は金貨の売買ではなく実質的な融資だと認定した。そのうえで「暴利の融資で公序良俗に反する」として、顧客に代金支払いを求めた業者側の請求を棄却する判決を言い渡した。顧客側を支援する札幌青年司法書士会によると、契約を無効とした司法判断は全国初という。
訴えていたのは、札幌市内の金貨販売業者で「男性顧客が金貨の代金を払わないのは契約違反だ」と主張していた。
判決によると、自己破産しヤミ金業者を利用していた男性は昨年5月、返済に困って「当日即現金化」などと広告を出していた業者を訪ねた。10日後に代金を返還する約束で6万5600円の金貨を購入。すぐに換金して、4万2400円の現金を得た。
判決はこの契約について「正常な手段では融資を受けることが困難な人を誘い込み、金貨の換金名目で融資をした」と指摘。換金できた額と、その約1.5倍に当たる代金の差額2万3200円は利息に当たると認定し、金利が利息制限法の上限(年20%)を大きく上回る年約2000%になると結論付けた。
引用:金貨金融:実質的な融資と認定 札幌簡裁が業者の請求棄却
(2011年1月14日 毎日新聞)
フィリピン人女性向けヤミ金業者4人逮捕 |
フィリピン人女性を対象に法定利息の上限を上回る利息を取り立てたなどとして、警視庁生活経済課は19日、出資法違反(高金利)などの疑いで、東京都練馬区大泉学園町の元貸金業経営、笠原正信容疑者(60)ら計4人を逮捕した。外国人対象のヤミ金業者の摘発は珍しい。
同課によると、笠原容疑者らはフィリピン人向けフリーペーパーに広告を掲載。応募者と面接した上で、確実に返済を得られるよう日本人配偶者で仕事を持つフィリピン人女性を選び融資していた。
同課によると、笠原容疑者は「フィリピン人はマジメできちんと返済してくれた。厳しい取り立てをしていなかったので摘発されるとは思わなかった」と供述しているという。
同課は、笠原容疑者らが2008年9月~10年7月までの間に、首都圏に住むフィリピン人女性約300人に最大で法定の約14倍の高金利で貸し付け、約3170万円の違法な利息を受け取ったとみて調べている。
引用:フィリピン人女性向けヤミ金業者4人逮捕
(2011年1月20日 サンスポ)
譲渡目的で預金通帳を詐取したとして、県職員を逮捕/秋田 |
湯沢署は25日、湯沢市愛宕町1、県雄勝地域振興局職員、木村正明容疑者(29)を詐欺の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は10年10月下旬ごろ、湯沢市内の銀行窓口で、他人へ譲渡する目的で妻に口座を開設させ、銀行から預金通帳とキャッシュカードをだまし取ったとしている。同署によると、木村容疑者は容疑を認め「ヤミ金に頼まれて渡した」と話しているという。
同署によると11月中旬ごろ、署員が銀行の関係者との日常的な情報交換の中で不審な口座について聞き、その後銀行から被害届が出された。同署の調べでは、木村容疑者はかつてヤミ金融業者から借金をしたことがあった。
同署は、預金口座からの出し入れ回数が多いことや県外での使用も多く見られることなどから、個人の生活に使われたものではないと判断。通帳の譲渡先や利用実態などについて調べている。
引用:詐欺:県職員を容疑で逮捕 他人に譲渡目的で預金通帳を詐取--湯沢署 /秋田
(2011年1月26日 毎日新聞)
借金難民の専業主婦たち 知らずにヤミ金に… |
自己破産の原因となる多重債務者の救済などを目的とした改正貸金業法施行から8か月、専業主婦たちが“借金難民”と化している。クレジットカードさえあればキャッシングできた状況が一変し、簡単にはお金を借りられなくなってしまったのだ。
そのため、借金返済に苦しむ主婦がヤミ金とは知らずに融資を受けてしまうケースも出てきている。不況の影響で夫の給料が下がったことがきっかけで、2~3年前から消費者金融からお金を借りていたというのはAさん(35)。
「幼稚園と小学生の子供がいるんですが、学費などで出費が重なり、消費者金融のATMを利用したのがはじまりです。それから、生活費が足りなくなるとちょこちょこと借りて補填していたんです」
一度に借りる額は数万円から多くても10万円程度だったため、危機感は薄かった。
「ところが総量規制で、お金を借りられなくなってしまった。しかも、クレジットカードのキャッシングができなくなり、返済もできない。どうして、どこも貸してくれないの?というくやしい思いでいっぱいで…。借金のことは夫には内緒だったので、自分でなんとかしなくては、と必死でした」
そんなときインターネットで簡単に融資が受けられるサイトを発見した。
「審査が甘く多重債務でも借りられるとあって。最初、業者から連絡があり『まずは信用を作るために2万円貸すので、1週間後に3万円返してください』といわれました」
Aさんは、業者のいいなりに借金。そのうちに別の業者からも営業の電話がかかってくるようになり、気がつけば2か月で18社から44万円の借金をするハメに。
「いま思えば最初の業者がヤミ金だったんでしょうね。どんどん借金させられ、借りたのは44万円なのに返済額は80万円以上に膨れあがっていました。でも、もうどうにもならなくなって…」
返済が滞るAさんに業者は追い打ちをかける。借金のことを“夫にバラすぞ”と脅してきたという。
「悩んだ末、夫に打ち明け、司法書士に相談して解決してもらいました。夫が理解を示してくれたので離婚せずに済んだのが不幸中の幸いです。生活は苦しいですが、もう借金はしたくないです」
引用:35才借金主婦 ネットで融資を受けたら実はヤミ金だった
(2011年2月21日 NEWS ポストセブン)
ヤミ金融などの口座凍結:1万4884件に |
ヤミ金融など消費者が標的となる「生活経済事件」に絡み、昨年、全国の警察が金融機関に依頼した口座凍結が、前年比で約4割増の1万4884件に上ったことが警察庁のまとめで分かった。預金口座の犯罪利用を阻止し、被害の拡大を防ぐのが狙い。高齢者を狙った利殖商法の被害相談が急増しているのを受け、警察庁は、口座凍結の活用を消費者庁などにも呼びかけている。
昨年5月、千葉県警は東京都内で金融業を営む暴力団組長を貸金業法違反容疑で逮捕した。違法な金利で顧客に金銭を貸し付けた容疑。逮捕の数日後、組長が口座を開設していた信用金庫は、県警の依頼で口座を凍結した。約100万円の残高があった。県警の調べによると、組長は過去1年半の間に約180人の債務者から総額1億6000万円を取り立て、口座はその管理に利用されていた。
起訴後に保釈された組長は、凍結の解除を信金に要求した。信金から相談を受けた捜査員は、犯罪利用口座であることを理由に凍結されたことを組長に説明。信金には「毅然(きぜん)とした対応を」と助言した。信金は解除せず、残高は債務者への分配金として保全された。
警察庁によると、生活経済事件に絡む金融機関への口座凍結依頼は、07年7892件、08年1万171件、09年1万821件と推移。昨年は、警察庁が口座凍結の積極活用を全国の警察本部に指示し、前年比で37.5%の増加となった。依頼件数の約9割はヤミ金融関連が占める。
引用:口座凍結:1万4884件に 10年、生活経済事件関係で
(2011年2月26日 毎日新聞)
無許可で高金利の貸金業 元消費者金融勤務の男逮捕 |
無許可で高金利の貸金業を営んだとして、県警生活経済課などは10日、貸金業法違反と出資法違反(超高金利)の容疑で、姫路市網干区の飲食店員、田中精城容疑者(46)を逮捕した。「個人的に貸しただけ」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は、平成18年4~5月、いずれも姫路市の女性2人に現金を貸し付け、無許可で貸金業を営んだほか、同市飾磨区のパート店員の女性(38)に2万7千円を貸し付け、1日0.08%の法定利息の約11倍の利息計6千円を受け取ったとしている。
同課によると、田中容疑者は18年4月まで、姫路市内の消費者金融に勤務しており、当時の顧客に現金を貸し付けていたとみられる。4人に約30万円の貸し付けが確認されているほか、押収した名簿には二十数人の名前があったといい、裏付けを急いでいる。
引用:無許可で高金利の貸金業 容疑で姫路の男逮捕 兵庫
(2011年3月11日 産経新聞)
貸すも借りるも“老老”ヤミ金融 |
★犯罪集団化する[闇老人]が急増中
■闇金融
増加する高齢犯罪者が手を染める犯罪として裏稼業人たちがまず口を揃えて挙げるのが、’10年6月の貸金業法改正の影響を受け、復活を果たした「闇金融」だ。
元闇金業者のKは、高齢闇金業者が優秀な売り上げを誇る理由を「暇だから」だと言う。
「現在の闇金では、あまり高い金利を設定できないしガツガツ追い込めない。だから、退職した暇な老人を店長にして、小さな利息を取り立てさせる業者が増えた。彼らは時間があってそんなに欲がないから、小さな利息もマメに取り立てられるので、意外に堅実な成績を上げるんですよ」
引用:貸すも借りるも“老老”ヤミ金融 高齢者店長は逮捕要員
(2011年4月7日 週間SPA!)
元巡査部長が銀行カード詐欺 |
第三者に渡す目的で銀行からキャッシュカードをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元三重県警巡査部長の向井純一被告(59)の初公判が20日、津地裁(岩井隆義裁判官)で開かれ、向井被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
冒頭陳述で検察側は、被告が詐取したカードが振り込め詐欺に使われ、100万円の被害が生じたと指摘。「カードが犯罪に使われるかもしれないと思いながらも、住宅ローンなどで4千万円以上あった借金返済の融資を得るため、犯行に及んだ」と主張した。
起訴状によると、向井被告は2月3日、ヤミ金融業者を名乗る人物にカードを譲渡する目的を隠したまま、津市内の銀行で預金口座を開設。カード1枚を作らせ、だまし取ったとしている。
引用:銀行カード詐取認める 三重県警の元巡査部長 津地裁
(2011年5月20日 産経新聞)
融資保証金詐欺:境港で1件被害 |
県警は31日、境港市で4~5月に融資保証金詐欺事件があったと発表した。詐欺容疑で調べている。
捜査2課などによると、4月下旬ごろ、同市内の会社に「東京の商工労働部」名義で、中小企業に融資する旨のファクスが届いた。会社経営者の50代の妻が500万円の融資を希望したところ、5月24日に男性から入会金など15万3128円を振り込むように指示され、振り込んだ。その後も男性の指示で手続き料などの名目で振り込みを求められ、計3回で合計43万1256万円をだまし取られたという。
県内で発生した融資保証金詐欺は今年初めて。県警は「『借りる前にお金を送れ』は詐欺」と注意を呼び掛けている。相談は警察総合相談電話(#9110)へ。
引用:融資保証金詐欺:境港で1件被害 容疑で捜査/鳥取
(2011年6月1日 毎日新聞)
増えるソフトヤミ金 |
ヤミ金融を巡っては、八尾事件などを契機に規制が強化され、懲役3年以下だった「無登録営業」の法定刑は07年1月、同10年以下まで引き上げられた。
警察庁によると、昨年摘発されたヤミ金融業者は755人で、07年より240人減少。暴力団が「振り込め詐欺」などに資金源を移した結果とみられる。
そんな中、水面下で増えているとみられるのが「ソフトヤミ金」。脅迫的な取り立てを行わずに高金利で小口融資を続ける手口で、数年前から目立ち始めた。大阪府警が先月、出資法違反(超高金利)容疑などで摘発したグループは、年金や生活保護の受給者に数万円を貸し付けては、年金や保護費から利息を受け取っていたといい、府警は「確実に返済が見込める相手に貸して長期間、金をしぼり取る手口」と指摘する。
引用:増えるソフトヤミ金…脅迫せず、しぼり取る
(2011年 6月9日 読売新聞)
被災地に暗躍するヤミ金 |
東日本大震災の被災者を狙い、法外な高金利でお金を貸し付ける無登録の「ヤミ金」業者が被災地で暗躍し始めた。
自宅が損壊したり、勤務先が操業を休止したりして生活に困っている被災者が被害に遭うケースが出始め、正規業者の業界団体である日本貸金業協会や、被災地の地方自治体は注意を呼びかけている。
宮城県東部の40代の男性は何度か携帯電話にヤミ金業者から「借りませんか」と勧誘を受け、つい借りてしまった。自宅は半壊し、勤務先も営業を休止。生活資金が底をつき始めていたところで、1万5000円を借りてしまったという。その後も携帯電話に別のヤミ金業者から次々と電話がかかってきたという。数社から計7万5000円を借りた。1週間後に最初の業者から「倍にして返せ」「被災地でも生きている限り取り立てる」と返済を催促する電話が何度もかかってきたという。近所にも「借金払わせろ」と電話がくるようになり、弁護士に交渉を依頼した。
ヤミ金業者が被災者に貸す背景について、仙台市の弁護士は「義援金などで回収できると考えているのではないか」とみる。
引用:「倍にして返せ」…被災地に暗躍するヤミ金
(2011年6月9日 読売新聞)
ヤミ金63件告発 1万%超の高金利も |
無登録で貸金業を営んだり違法金利で貸し付けたりするヤミ金融の撲滅を図ろうと、弁護士や司法書士らでつくる熊本多重債務対策協議会は10日、63件の高金利問題について県警に告発した。
この取り組みは03年から始まり今回で17回目。告発後の会見で、事務局長の青山定聖(じょうしょう)弁護士が、告発の中には1万%を超える年利で貸し付けた例があったことなどを報告。また前回の3割程度に件数が減ったことに触れ「年収の3分の1を超える新規貸付禁止を盛り込んだ改正貸金業法完全施行が背景にあり、効果はてき面だった」と述べた。
さらに古物商や質屋を装った新手の手法があることを挙げ「実態は高い金利で貸し付けるヤミ金業者に過ぎない。潜在的な被害者はかなりいると推測される」と述べた。【丸山宗一郎】
引用:ヤミ金:63件告発 1万%超の高金利も--多重債務対策協議会 /熊本
(2011年 6月11日 毎日新聞)
被災地狙い、ヤミ金暗躍 優しく相談 |
東日本大震災の被災地で、高金利で金を貸し付ける「ヤミ金」業者が暗躍している。義援金や補償金による回収が見込めることに着目したとみられ、“標的”とする被災者に同業者が次々と相乗りしていくという。震災直後は首都圏で多くみられた詐欺的商法の被害も被災地に移りつつあり、警察や自治体は違法な「震災ビジネス」への警戒を強めている。
「大変でしたね。震災は大丈夫でしたか」
宮城県石巻市内に住む40代男性の携帯電話に業者から連絡があったのは4月初旬。男性は10年前、この業者から1度だけ金を借りたことがあったが、その後は音信不通だった。業者は相談に乗る素振りを見せ「生活費が足りないんじゃないですか」と切り出した。
男性の自宅は無事だったが、沿岸部にある勤務先が津波で流され、震災以降は無収入。業者の言葉通り、貯金は底をついていた。男性は「今後支払われる義援金や失業給付金で返せるだろう」と考え、1万5千円を借りた。結局、振り込まれたのは手数料を引いた1万2千円だったという。
業者との電話を終えた数時間後。今度は「◯◯さんですね」と別の業者から2件、同様の電話が入った。後日、さらに2業者からも連絡があり、男性は言われるがままに1万5千円ずつを借り入れ、借金は7万5千円に膨れあがった。
業者側が態度を一変、督促を始めたのは最初の借り入れから1週間後。法定金利(1日0.08%)を上回る3万円の返金をそれぞれ要求され「被災地でも生きてる限り取り立てる」「返さないなら殺す。自宅へ行くぞ」と脅された。男性が拒否しても督促の電話は鳴りやまず、男性の近隣宅にも「金を支払わせろ。ダメなら代わりに払え」と執拗(しつよう)に電話があったという。
岩手県沿岸部に住む60代男性も業者から電話を受け、10万円の借り入れを依頼。業者は「信用できるか確認する」として2万5千円を振り込んできた。だが1週間後には手数料と利息を上乗せし、計4万円の返金を要求されたという。
岩手県立県民生活センターは「被災地を回る弁護士に直接相談する例もあり、把握しているのは氷山の一角」と分析。ヤミ金被害の全体像は不明だが、石巻市の男性の相談を受けた弁護士は「義援金などで回収できるとの目算があったのでは。資金に困っても絶対にヤミ金には手を出さないで」と注意喚起している。
引用:被災地狙い、ヤミ金暗躍 優しく相談…一変「返さないなら殺す」
(2011年6月16日 産経新聞)
ヤミ金元幹部の時効成立 |
大阪府八尾市で2003年6月、清掃作業員(当時61歳)夫婦ら3人が、ヤミ金融業者の取り立てを苦に心中した事件で、大阪府警に恐喝容疑で指名手配され、逃亡中のヤミ金融グループ元幹部・川畑将容疑者(30)の公訴時効が22日午前0時、成立した。ヤミ金の取り立てに追い込まれ、債務者が自殺してしまうという事件はこれまでにも多発しており、ほとんどのヤミ金は逮捕されていますが、この事件に関しては容疑者の消息をつかめず、時効成立となってしまいました。
府警は近く、大阪地検に書類を送り、捜査を終える。
川畑容疑者はグループメンバー6人と共謀、03年5月1日~6月3日の計5回、作業員の妻を電話で脅迫し、計約15万円を脅し取ったとされる。妻ら3人は同月14日、八尾市のJR関西線で、電車にはねられ死亡した。
事件で、府警などはこれまでに59人を出資法違反容疑などで摘発したが、川畑容疑者の消息はつかめなかった。
引用:取り立て苦の3人心中、ヤミ金元幹部の時効成立
(2011年 6月22日 読売新聞)
貸金業法改正でもヤミ金利用減少 |
金融庁は27日、昨年6月に完全施行された改正貸金業法に関し、貸金の利用実態調査をまとめた。貸金業者に借り入れを申し込み、希望通りの借り入れができなかった人は、25.7%で、昨年3月の調査(16.8%)より増加した。
ただ、そのうち、ヤミ金融からの借り入れで対応した人は2.1%で、昨年3月(3.0%)より減少。多重債務者も減少しており、金融庁は「現時点で改正後の貸金業制度について見直すべき点はない」とした。調査は今年4月に貸金業利用経験者を対象に実施し、同日開かれた「改正貸金業法フォローアップチーム」による関係者ヒアリングに示された。
引用:貸金業法改正でもヤミ金利用減少 多重債務者も
(2011年6月28日 フジサンケイ ビジネスアイ)
新たな手口のヤミ金「金貨金融」 |
金貨の取引を装い、高金利で金を貸したとして、警視庁は29日、貸金業経営・和田英久(34)(足立区伊興)と同従業員・小塚成和(33)(埼玉県入間市小谷田)の両容疑者を出資法違反(高金利)容疑で逮捕した。この「金貨金融」は、スポーツ紙などで「ブラックな方でも可」と多重債務者向けに広告を掲載していたそうです。
客の多重債務者らに金貨を高値で売り付け、仕入れ額との差額分を利息として受け取る「金貨金融」と呼ばれる新たな手口のヤミ金で、同庁によると、摘発は全国初という。
発表によると、2人は2010年5月上旬~11年5月下旬、埼玉県春日部市の男性(35)ら8人に金貨の販売を装って現金を融資し、計35回にわたって、法定金利の最大83倍にあたる計約110万円の利息を受け取った疑い。男性の場合、和田容疑者らが14万6000円で仕入れた金貨を代金後払いで20万円で購入。この差額が利息となり、別の業者で換金した14万9000円を融資として受け取る形になっていた。
調べに対し、和田容疑者は黙秘、小塚容疑者は容疑を否認しているという。
こうした取引は従来、「金の売買」として法規制を逃れてきたが、今年1月、札幌簡裁が金貨金融を巡る民事訴訟で、「取引は実質上、金銭消費貸借契約にあたる」との判断を示した。これを受け、同庁は金貨の販売額と仕入れ額の差額分は利息で、取引は融資にあたると判断した。
引用:新たな手口のヤミ金「金貨金融」、初の摘発
(2011年6月29日 読売新聞)
21歳の男性が借金あって臓器提供 |
生体腎移植をめぐる臓器売買事件で逮捕された開業医の堀内利信容疑者(55)が、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で移植手術を受けた際にも、臓器提供者(ドナー)らと金銭のやりとりをした疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課は12日、臓器移植法違反(臓器売買の禁止)などの疑いで、堀内容疑者と妻の則子容疑者(48)を再逮捕し、臓器提供者ら3人を新たに立件する方針を固めた。
捜査関係者によると、同病院で手術が行われた臓器提供について、則子容疑者が「謝礼を支払った」と供述しており、組対4課は裏付け捜査を行った結果、供述通りに臓器売買が行われていたと判断した。
宇和島徳洲会病院の腎移植手術をめぐっては、平成18年にも会社役員ら2人が逮捕される臓器売買事件が起きており、刑事事件化すれば2度目となる。
捜査関係者によると、堀内容疑者らのほかに組対4課が新たに立件する方針を固めた3人は、臓器を提供した男(21)、臓器提供を仲介したとみられる指定暴力団住吉会系組長(70)と知人の女。
堀内容疑者と則子容疑者は昨年7月に行われた同病院での腎移植手術で、組長と知人の女から臓器提供者の男を紹介され、1千万円前後を支払うなどした疑いが持たれている。男は組長に借金があり、臓器提供を承諾したとみられる。
臓器提供は原則、親族間にのみ認められるため、堀内容疑者と男は養子縁組を偽装。手術の約1カ月前になって縁組を結ぶ偽装書類を役所に提出した疑いもある。手術の可否を検討する同病院の倫理委員会に対しても、以前から実質的な親子関係にあったように装う文書を提出していた。
堀内容疑者と則子容疑者は宇和島徳洲会病院で移植を受ける前の21年10月~昨年4月、別の暴力団組員らから臓器提供者の紹介を受け、1千万円を支払った疑いで先月逮捕された。
この手術は直前になって金銭トラブルで頓挫。組対4課は、焦った堀内容疑者らが組長らに臓器売買を持ちかけたとみている。
引用:提供者ら3人立件へ 宇和島徳洲会で移植、逮捕の医師と妻も
(2011年7月13日 産経新聞)
ヤミ金運営…債務者にチラシ配布させる |
東京都や千葉県内など1都5県で、男8人のグループが、高金利で金を貸し付けていた事件で、千葉、埼玉両県警の合同捜査本部は14日、主犯格の埼玉県蕨市南町、焼き肉店経営儀俄和己容疑者(36)ら8人を貸金業法違反(無登録)と出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕したと発表した。
捜査本部は、儀俄容疑者らが2008年からの3年間に延べ約5400人に貸し付け、違法な利益約5億円を得ていたとみている。
発表によると、儀俄容疑者らは2009年2月から今年2月、関東地方の約30人に、法定金利の約30~100倍の高金利で金を貸し付け、計約150万円の利益を得た疑い。
捜査関係者によると、儀俄容疑者らは、債務者らに「ジャンプ金(利息)を割り引く」などといって勧誘、首都圏のマンションなどにチラシを配布させ、顧客を募っていた。
引用:ヤミ金運営8人逮捕…債務者にチラシ配布させる
(2011年7月14日 読売新聞)
金貨金融:被害者救済へ電話相談 |
代金後払いで購入させた金貨を換金させ、実質的な貸し付けを行う「金貨金融」の被害者を救済しようと、札幌司法書士会などは21日、被害の電話相談窓口(0120・275・701)を開設する。
同会によると、金貨金融は09年ごろから札幌で始まった実質的なヤミ金。多重債務者らを広告などで勧誘し、金貨や地金を相場の1.5倍程度の代金後払いで販売。利用者には指定する買い取り業者に相場通りの金額で売却させ、返済時に金利に相当する差額分を上乗せして支払わせる仕組みだ。札幌市内には約10社あるという。
こうした手法は1月、札幌簡裁が全国で初めて実質的な貸し付けと認定し違法とする判決を出したほか、6月には東京都内の業者が出資法違反容疑で逮捕された。相談は21日午前10時~午後8時。21日以外は通常の相談電話(011・272・9035)で受け付ける。
引用:金貨金融:被害者救済へ電話相談 あす札幌司法書士会 /北海道
(2011年7月16日 週プレNEWS)
高金利で貸し付け ヤミ金業者を逮捕 |
法外な高金利で現金を貸し付けたなどとして、県警生活経済課などは25日、貸金業法違反(無登録)などの容疑で明石市林崎町の自称貴金属買い取り業、細田訓央容疑者(36)ら2人を逮捕した。細田容疑者らは「利息は取っていない」と容疑を否認しているという。逮捕容疑は平成20年12月~昨年7月、無登録で貸金業を営み、明石市内などの女性3人に計34万5千円を貸し付け、法定利息の約4~21倍に当たる利息計約6万円を受け取るなどした疑い。
県警によると、細田容疑者の口座には延べ約80人から約4200万円が入金されているといい、県警が余罪などを調べる。
引用:高金利で貸し付け ヤミ金業者を逮捕 兵庫県警
(2011年 7月26日 産経新聞)
カード現金化 初摘発 |
クレジットカードで商品を買う仕組みを悪用し、購入者に返金するかたちで高金利で現金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課は五日、出資法違反(高金利の脱法行為)の疑いで、東京都板橋区仲宿、貴金属販売会社「インフィニティ」社長の橋本幸治容疑者(41)を逮捕した。
クレジットカードの現金化は、借入総額を規制した貸金業法の改正後に、新たなヤミ金融の手口として急増。利用者はカードで決済し、業者は決済代行会社を通じてクレジット会社から立て替え払いを受けられるため、形式的には通常の買い物と同じ手続き。このため貸金業法や出資法での規制は取り締まりが難しかったが、警視庁は「物販の実態がない」と判断し、出資法違反での初の摘発に踏み切った。
逮捕容疑では、昨年三月~今年一月ごろ、千葉県浦安市の男性(49)ら四人に、百円前後の価値しかないアクセサリーをクレジットカードで販売したように装って計約四百十五万円で決済。このうち計約三百四十五万円を返金して融資し、法定利率の二十二~十倍に当たる計約六十九万円の利息を受け取ったとされる。
同課によると、橋本容疑者は「キャッシュバック」と称して、カード利用者に決済金額の一部を戻して融資していた。同容疑者は五年間で全国の約七百五十人に対し約四億三千万円を貸し付け、手数料名目で約八千万円の利益を得ていたとみられる。
同容疑者は「キャッシュバックはやったが逮捕されるとは思わなかった」と、違法性の認識を否定している。
<クレジットカード現金化> 利用者は現金化業者から、CDやビー玉など、ほぼ無価値の商品をカードで購入。業者は売値の2~3割の手数料を差し引いた額を、利用者の口座に振り込む。利用者は当初から現金借り入れが目的で、商品は選べない。購入額全額が利用者の負債となる。手数料を年利で換算すると、法定の数十~数百倍の高金利となる。換金目的の利用はカードの規約違反にもなる。
引用:カード現金化 初摘発
(2011年 8月5日 東京新聞)
カード現金化:無審査で即日 手軽さアピール、利用者急増 |
クレジットカードのショッピング枠を悪用した「現金化商法」が全国で初めて摘発された。業者らは実質的にはヤミ金並みの高金利を取り立ての必要もなく受け取るが、ほぼ無審査で即日現金が振り込まれる手軽さをアピールし、利用者は急増。トラブルも増える一方、改正貸金業法で融資を受けることが難しくなった零細事業主らの受け皿になっていた側面もあり、専門家からは、法律の問題点を指摘する声も出ている。
–中略–
06年に成立した改正貸金業法は、融資額を年収の3分の1に制限し、上限金利を29.2%から20%に引き下げた。消費者金融業者の収益は急激に悪化し、貸金業者の数は10年前の1割となる約2500程度にまで急減。男性のような零細事業主は、新たな融資先を求めるようになった。
こうした状況で増え始めたのがカード現金化業者。資金需要の受け皿となる一方、年利1000%を超える暴利を得る業者も出始め、国民生活センターによると、06年度は107件だった相談は10年度、606件に急増した。兵庫県芦屋市のパソコンソフト開発会社社長(58)は、20万円借りる際に手数料として10万円取られた。「足元を見られている気がした」と振り返る。
貸金業に詳しい東京情報大の堂下浩教授は「貸金業法の改正は、多重債務者問題の本質的な解決には結びついていない。新たな受け皿となった現金化業者が摘発されたことで、再びヤミ金業者が増えるのでは」と指摘している。【伊澤拓也】
引用:カード現金化:無審査で即日 手軽さアピール、利用者急増
(2011年 8月5日 毎日新聞)
実態はヤミ金…カード現金化商法 |
客にクレジットカードで商品を買わせ、キャッシュバック名目で現金を提供する「現金化商法」が、警視庁に初摘発されても続けられている。
同商法は、年収の3分の1を超える借り入れを規制する改正貸金業法が昨年6月に完全施行されて以降、急増したが、最終的に自己破産に陥る利用者は後を絶たない。現行法では一律に貸金と認定して規制するのは難しく、専門家からは「法整備など抜本的な対策が必要だ」との声もあがっている。
「ショッピング枠を現金化」「急場の資金策に最適」。東京都内の新宿や新橋などの繁華街には、今回の摘発後も、現金化商法の看板が数多く並ぶ。中には、今回の摘発を受けて、「もう続けられない」として営業を中止した業者(渋谷区)もあるが、新宿区内の雑居ビルに事務所を設け、現金化商法を行う業者は、「商品も色々あり、客が自由に選べる。あくまでも商品販売で、ヤミ金ではない。これからも続ける」と話した。
日本クレジット協会(東京)などによると、現金化商法は改正貸金業法の施行を受け、消費者金融から現金を借りられなくなった人などを対象にこの1、2年で急増。おもちゃの商品を高値で購入させ、代金の8~9割の現金を口座に振り込む「キャッシュバック型」のほか、金券やパソコンなど換金性の高い商品を使った「買い取り型」もある。一時的に現金は手にできるが、最後はカード会社からの請求に追われる。
引用:実態はヤミ金…カード現金化商法、規制は困難
(2011年8月16日 読売新聞)
福岡クレジット・サラ金被害 |
◇借金なくし生活再建を支援
「借金問題をなくしたい」--。ひこばえの会が消費者金融やヤミ金業者からの借金による多重債務などの相談を受ける活動を始めて30年近くになる。
専従相談員の亀川陽子さん(71)は「借金を整理しても再び借金を作ってしまう人が多いのが実情」と現状を明かす。だから、会の特徴は「借金をなくした後の生活をどうするかを話し合う」こと。借金問題の相談窓口なら自治体や弁護士事務所などにもあるが、会では生活再建のため家計簿の付け方指導に始まり、おかずの作り方も教える。生活保護申請だけして働こうとしない若者には「えり好みしないで」と呼びかける。
そんな努力の一方で、昨年度相談に訪れた518人のうち、過去にも会を訪れたことがある“リピーター”は77人に上った。リピーターが多い原因の一つは、ギャンブル依存症患者の存在だ。「ギャンブルはしていないと言いながら、実はパチスロをしている人もいるんです」と亀川さん。
「こんなことから借金を増やしてしまって」「今はこうやって頑張ってるんです」--。会はさらなる対策として今年6月から、毎月第3金曜に相談者による「交流会」を始めた。午後6時から約2時間、お茶を飲みながら自身の経験や近況について報告する。「ほかの人と話をすることで再び借金生活に陥らないようにしてもらう」ことが狙いだ。
実は亀川さんも、夫の病気と阪神大震災で被災した長女の治療などが重なって、過去に消費者金融に手を出したことがある。「同じような立場の人を救いたい」と00年から相談員になった。昨年6月には「借りすぎ防止」を目的に、年収の3分の1以上の借金を禁止する改正貸金業法が完全施行されたが、相談は減っていないという。
亀川さんは「会の活動を通して借金問題に悩む人を減らしていきたい」と話している。
引用:こげなことしとります:福岡グループインフォ 福岡クレジット・サラ金被害…/福岡
(2011年8月22日 毎日新聞)
「ソフトヤミ金」経営の男ら5人逮捕 |
神奈川県警は23日、貸金業法違反(無登録営業)の疑いで、東京都豊島区長崎の無職、柴田直樹容疑者(32)ら男女5人を逮捕した。県警によると、いずれも容疑を認めている。
法定金利の34~138倍で貸し付けており、県警は出資法違反容疑でも捜査する。
県警の調べでは、5人は平成22年1月から23年3月ごろ、東京都知事の登録を受けないで静岡県内の主婦(56)に計40万円を貸した疑いが持たれている。
県警によると、5人は21年1月から都内の事務所で営業を開始。無理な取り立てをせず、顧客の相談などに応じる「ソフトヤミ金」として人気を呼び、客450人に約7000万円を貸し付け、約1億2500万円の収益を上げていたという。
引用:「ソフトヤミ金」経営の男ら5人逮捕 貸金業法違反容疑 神奈川県警
(2011年8月23日 産経新聞)
出資法違反容疑:東京の保険代理業者ら逮捕 |
警視庁田無署などは25日、外国為替証拠金取引(FX)などで高配当をうたい出資を募ったとして、静岡県熱海市春日町、保険代理業「湘南ライフプランニングエクスパーツ」代表、落合希実(のぞみ)(55)と東京都目黒区東が丘1、同社従業員、仙石昇二(64)の両容疑者を出資法違反容疑で逮捕したと発表した。同署によると、いずれも容疑を否認しているが、落合容疑者は03年ごろから自衛隊施設などで資産運用セミナーを開き、全国の約50人から総額約2億円を集めたとみて調べている。
逮捕容疑は、落合容疑者らは07年5月~08年12月、西東京市に住む男性(当時56歳)など計5人から、無登録業者にもかかわらず「FXで運用して年8~12%の配当を支払う」などと持ちかけ、計1億円を違法に集めたとしている。09年7月以降、配当が滞り、出資者が警視庁に告訴。24日に逮捕された。
FXは外国為替の差益を利用した金融商品で、98年に解禁されたが悪質業者が氾濫し、金融庁が05年に規制・監督を強化。登録業者は証拠金の預託などが義務づけられている。
引用:出資法違反容疑:東京の保険代理業者ら逮捕
(2011年8月25日 毎日新聞)
ヤミ金 依然横行 |
多重債務問題の解決を目的とした改正貸金業法が昨年6月に完全施行され、1年余が過ぎた。段階的な改正を経て県内の貸金業者数は激減し、多重債務被害の訴えも減少傾向にあるなど評価の声がある。しかし、生活困窮者に付け込むヤミ金業者も依然として活動。現金化や割賦販売など形態を変えて悪質な貸し付けを行う業者も横行しており、被害防止に向けた新たな対策も求められている。
県の県民生活課によると、知事の登録を受けた正規の貸金業者数は1999年の1081件をピークに減り始め、2011年3月末時点で67件にまで激減。改正による資格試験の導入や貸出金利の引き下げなど、登録要件の厳格化も大きく影響しているという。
登録業者数が減る一方、無登録や高金利で貸金業を営むヤミ金業者も依然として横行している。県警生活保安課のまとめによると、10年中の県内のヤミ金事犯の摘発は35件。11年は5月末時点で6人のヤミ金業者が逮捕されており、721万円の被害が確認されている。改正で禁じられた、債務者の預金通帳などを担保に融資する手口が目立つほか、中には以前登録を受けていたものの、改正によって更新が困難となり、ヤミ金化した業者もいた。
沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会の上原修事務局長は「貸金絡みの相談が減っており、改正の効果が出ている」と指摘する。多重債務に関する相談は減少し、少額・少数の借り入れに関するものが増えたという。
しかし、新たな懸念もある。改正前後から目立ち始めたクレジットカードを悪用した現金化や、天然石・ネックレスを使った割賦販売などの被害相談が今も後を絶たず「被害防止に向けた対策が急務」だという。
生活困窮者のための制度の活用も求められる。上原事務局長は「根本的な収入の少なさをカバーする生活保護などの生活支援制度があるのに、現状ではまだ周知不足」と強調した。
引用:ヤミ金 依然横行 改正貸金業法施行から1年余
(2011年8月30日 琉球新報)
違反広告物一斉除却 ヤミ金ちらしなど |
国が定める屋外広告物適正化旬間(9月1~10日)に合わせ、6日、電柱に貼られた、ちらしなどを撤去する「違反広告物の県内一斉除却」があった。
県や8市9町の職員、電柱を管理する四国電力の社員、ボランティア団体のメンバーなど、154人が参加した。
ヤミ金業者の違法広告物も少なくないことから、多重債務者らへの支援をしている「高松あすなろの会」からも3人が参加し、高松市内を巡回。伏石町や福岡町などで、電柱に貼られた「即日融資、簡単審査」などの言葉が書かれたヤミ金のちらし8枚をヘラを使って、はがした。
県によると、今回の活動で、張り紙や立て看板など135点の違反広告物が除かれた。一斉除却は6月と9月の年2回実施しており、05年には除却数は1000点を超えていたが、記録の残る87年以降、最も少ない撤去数となった。県は、インターネットの普及や景気の低迷、除却活動の継続などが影響しているとみている。
同会の山地秀樹事務局次長(51)は「かつては、『いたちごっこでは』と言われたが、様々なボランティアが広告の除却をして、市内の違法広告は減っている。ヤミ金被害の減少にもつながる」と話していた。【吉田卓矢】
引用:違反広告物:154人参加、一斉除却 ヤミ金ちらしなど135点 /香川
(2011年 9月7日 毎日新聞)
香川:多重債務者支援 |
多重債務者支援などに取り組む「高松あすなろの会」(高松市成合町)は12~16日、電話無料相談「武富士・富士クレジット問題と多重債務・ヤミ金110番」を実施する。
経営破綻した消費者金融大手「武富士」は現在、東京地裁で会社更生手続きが進められている。同会が参加している「武富士の責任を追及する全国会議」(会長=新里宏二弁護士)は、武富士について、創業者一族ら旧経営陣に計約32億4000万円の損害賠償を支払うよう求める訴訟を起こしており、原告は全国で計1455人に上っている。
高松あすなろの会は、集団訴訟への参加者を募っている。相談時間は午前10時~午後5時。面談も可能。問い合わせは同会(087・897・3211)
引用:無料電話相談:多重債務者支援 高松で12~16日 /香川
(2011年9月11日 毎日新聞)
クレカ現金化業者 ネット広告の削除要請 |
資金繰りに苦しむ多重債務者らに、クレジットカードのショッピング枠を使わせて新たな借金をさせる「カード現金化業者」のインターネット上の広告に対して、警察庁が初の削除要請をしていたことが14日、分かった。
カード現金化は、規制の決め手となる法律がないため、ネット上に広告などがあふれかえっており、被害が深刻化している。今回の削除要請は、被害拡大防止のための“応急措置”にすぎないが、摘発に向けた警察当局の姿勢を示したものと位置付けられそうだ。
警察庁によると、削除要請されたのは所在地を「静岡市葵区」と表示していた業者のサイト。表示された場所を確認したところ道路上だったため、虚偽表示と判断。特定商取引法違反に基づいて今年5月、サイト運営会社に削除を要請した。会社側も応じ、サイトは閲覧できなくなった。
カード現金化をめぐっては警視庁が8月、東京都台東区の現金化業者を法定外の利息をとる高利貸と認定。出資法違反容疑で、経営者を初めて逮捕したケースがあるが、その後の摘発は明らかになっていない。
クレジットカードに関わる問題点や高利貸問題に詳しい及川智志弁護士は、「警察庁の広告削除要請や、警視庁が摘発の前例をつくったことは、捜査当局の姿勢を示すことになるはずで、業者への抑止効果は大きい」と話す。その上で、「より摘発しやすいよう法律の見直しを議論すべきではないか」と指摘している。
引用:クレカ現金化業者 ネット広告の削除要請 被害拡大防止へ 警察庁
(2011年9月15日 産経新聞)
カード現金化業者のネット広告撤廃へ |
多重債務者らにクレジットカードのショッピング枠を使わせて新たな借金をさせる「カード現金化業者」について、警視庁生活安全部は16日、インターネット広告の削除などを進めるため、インターネット広告協会や日本クレジット協会などの関係機関への協力要請に乗り出した。
カード現金化については、同庁が今年8月、全国で初めて東京都台東区の業者を「高利な貸金」と認定、出資法違反容疑で摘発し、警察庁も一部業者のサイトを削除するなどしていたが、その後もネットに広告が横行するなどしていた。
今回、ネット広告を作成する業界やカード協会など計9団体に協力を要請。悪質業者の広告や関連サイトの撤廃に乗り出した。
広告業界に対しては、「ショッピング枠現金化」などのキーワードを使ったサイトについての削除を要請。カード会社に対しては、ショッピング枠の現金化が規約違反であることを示して利用者に注意喚起することや、カード現金化業者を加盟店にしないための厳正な審査などを求める。
国民生活センターによると、今年5月末まででカード現金化に関する問い合わせや被害相談は、計約1400件に上っている。
引用:カード現金化業者のネット広告撤廃へ 警視庁
(2011年9月16日 産経新聞)
外国人女性向けのヤミ金融逮捕 |
外国人相手にヤミ金融を営んだとして、千葉県警生活経済課などは6日、出資法違反(超高金利)などの疑いで、韓国籍の会社役員、文公秀容疑者(39)=東京都板橋区徳丸=ら4人を逮捕した。
県警は平成18年12月から今年4月にかけ、関東地方を中心とする10都県の約570人に計1億8600万円を貸し付け、約1億6千万円の利益を得たとみている。
同課によると、文容疑者は容疑を否認、残りの3人はおおむね認めている。借受人の大半はタイやフィリピンなどの外国人女性。東京都内のスナックなどで名刺を配って営業していた。
4人の逮捕容疑は、無登録で昨年1月から今年6月にかけ、法定金利の9~29倍の利息で5人に計65万円を貸し付け、計約96万円の利息を受け取ったとしている。
引用:外国人女性向けにヤミ金融 容疑の韓国人ら逮捕
(2011年10月6日 産経新聞)
すき家強盗で借金返せ…ヤミ金業者 |
京都市内の牛丼チェーン店「すき家四条店」に押し入り、店員にけがを負わせたとして強盗致傷容疑で逮捕された元同志社大生の久保田翔被告(25)(別の窃盗罪で公判中)が、京都府警の調べに対して、「金を借りていたヤミ金融業者から『すき家は強盗がしやすいらしいから、やれ』と言われ、従った」と供述していることがわかった。
捜査関係者によると、久保田被告は今月5日、同店に3月13日に押し入って店員にけがを負わせたとして強盗致傷容疑で逮捕された。ほかに1~3月に同店など3店に押し入り、うち2店で計22万円を奪ったとみられ、府警は余罪も立件する方針。
久保田被告は調べに対し、「二つのヤミ金融業者に計5万円の借金があった」と話し、「業者側から『最近、すき家で強盗が多いから、強盗して返せ』と言われた」と供述しているという。
引用:すき家強盗で借金返せ…ヤミ金業者が元学生に
(2011年10月26日 読売新聞)
ヤミ金融グループ、男女7人を再逮捕 |
小切手などを担保に業者名を変えて融資を繰り返す「システム金融」の手口で無登録の貸金業を営んだとしてヤミ金融グループが逮捕された事件で、小切手を担保に高金利で金を貸したとして、府警生活経済課と岡山県警は25日、出資法違反(超高金利の受領)の疑いで、岡山市北区平田の貸金業、角谷友嗣被告(31)=貸金業法違反罪で起訴=ら男女7人を再逮捕した。ほかに主犯格とみられる男2人を貸金業法違反容疑で全国に指名手配。7人は容疑を認めているという。
逮捕容疑は今年7月、東大阪市の鉄工所経営の男性(76)に年利換算で法定利息(109.5%)の9倍に当たる1004%もの違法な高金利で60万円を貸し付けたほか、岐阜県大垣市の飲食店経営の女性(75)に法定利息の約5倍にあたる555%で98万円を貸し付けたとしている。
引用:ヤミ金融グループ、男女7人を再逮捕 出資法違反容疑 大阪
(2011年10月26日 産経新聞)
口座開設させて悪用…ヤミ金が指図 |
他人に譲り渡したり転売したりするためなのに、自分で使うと銀行をだまし、不正に口座を開設させる「通帳詐欺」が後を絶たない。
警察庁のまとめでは、昨年は全国で925人を摘発、今年も9月末現在で701人に上る。無登録で貸金業を営むヤミ金業者に融資の見返りなどとして通帳を渡す多重債務者が目立ち、昨年6月の改正貸金業法完全施行で正規業者が減ったことも影響しているとみられる。不正に開設された口座については、振り込め詐欺に悪用されるケースが続発、各県警は摘発を強化している。
愛知県警による「通帳詐欺」の摘発は、今年9月末現在で104人で、すでに昨年1年間の98人を上回っている。岐阜、三重両県警は昨年はともに9人だったが、9月末現在で三重が15人、岐阜も9人に達する。
「口座を開設してキャッシュカードを作れば、現金を融資する」。4月初旬に愛知県春日井市の地銀支店で口座を開設し、通帳1通とキャッシュカード1枚をだまし取ったとして、先月、同県警に詐欺容疑で逮捕された解体作業員の男(45)は「ヤミ金業者に唆された」と供述。数百万円の借金を抱えており、「ヤミ金に頼るしかなかった」という。
男が作った口座は振り込め詐欺グループに渡り、いずれも現金詐取は未遂に終わったものの、4月21日に同県安城市の女性に、同26日には浜松市の女性に、振込先として指定された。
引用:口座開設させて悪用…通帳詐欺、ヤミ金が指図
(2011年11月7日 読売新聞)
ヤミ金業者に口座譲渡 52歳職員を逮捕 |
ヤミ金業者に通帳とキャッシュカードを譲り渡す目的で銀行口座を開設したとして、52歳の神戸市職員が逮捕されました。
神戸市都市計画総局建築技術部の西田昌弘容疑者が詐欺の疑いで逮捕されました。西田容疑者は去年12月、ヤミ金業者に譲渡する目的で神戸市内の銀行で口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取った疑いが持たれています。警察によりますと、西田容疑者の口座は、兵庫県警が捜査中のヤミ金融事件で返済用の口座として使われていたということです。西田容疑者はヤミ金業者からの借金があり、「ヤミ金業者から指示されて作った」と供述しているということです。警察は、ヤミ金業者の特定作業や金の流れなどについて捜査する方針です。
引用:ヤミ金業者に口座譲渡 神戸市の52歳職員を逮捕
(2011年11月8日 テレ朝news)
生活保護受給者に“ヤミ金”貸し付け |
無登録で貸金業を営み、法定利息を超える高金利で現金を貸し付けたとして、県警生活経済課などは1日、出資法違反と貸金業法違反の容疑で、神戸市長田区の自称貸金業、鬼塚弘(72)と、長男で大阪府吹田市の自称貸金業、鬼塚貴行(44)の両容疑者を逮捕した。2人は容疑を認めているという。
逮捕容疑は、5月~9月、無登録で貸金業を営み、神戸市兵庫区に停車中の車内などで市内の男性2人に計15万円を貸し付け、1日の法定利息の約7~22倍に当たる利息計約4万1千円を受け取るなどしたとしている。
県警によると、2人は生活保護受給者を主な顧客としてヤミ金業を経営。生活保護費が振り込まれる毎月1日に銀行近くで金の受け渡しを行っていたという。
引用:生活保護受給者に“ヤミ金”貸し付け 容疑で親子逮捕 神戸
(2011年11月2日 産経新聞)
ヤミ金:法定利息の93倍で貸付 |
ヤミ金業を営んでいたとして、兄弟ら3人が逮捕されました。
東京・中野区の貸金業経営者・小幡義央容疑者(28)と弟の鋳也容疑者(21)ら3人は、愛媛県の男性(56)ら4人に最大で法定の93倍の利息で金を貸した疑いが持たれています。警視庁によりますと、小幡容疑者らは「道具屋」と呼ばれる違法業者から多重債務者の名簿などを手に入れていて、2年間で全国の1000人から約4500万円の違法な利息を得ていたとみられています。闇市場に流れる債務者名簿には、振り込め詐欺被害の経験の有無まで書かれたものもあり、高いものは数百万円で取引されているということです。
引用:法定利息の93倍で貸付も…ヤミ金業営む兄弟ら逮捕
(2011年11月29日 テレビ朝日系(ANN))
出資法違反:年金担保に高利貸し |
年金受給者に高金利で現金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課は5日、東京都杉並区桃井3、会社役員、矢島謙司容疑者(64)ら男女3人を出資法違反と貸金業法違反容疑で逮捕したと発表した。矢島容疑者は「年金を担保にすると、リスクが少なく確実に回収できた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は06年12月~今年5月、世田谷区の男性(72)ら11人に計35回、現金を貸し付け、法定利息の最大約10.1倍となる計約378万円の違法利息を受け取ったとしている。
生経課によると、3人は独立行政法人福祉医療機構の年金担保貸付制度を利用する65歳以上のタクシー運転手に融資を持ちかけていた。「借金を一度消す」と通帳とキャッシュカードを受け取り借金返済を肩代わり。新たに生まれた機構の貸付限度枠まで現金を借りさせ、元の借金を除いた1割を利息として受け取り、残りは利用者に渡していた。04年からの利益は2億円近いとみられる。
引用:出資法違反:年金担保に高利貸し 3容疑者逮捕
(2011年12月5日 毎日新聞)
高松の市民団体が多重債務電話相談 |
高松市の市民団体「高松あすなろの会」は、多重債務やヤミ金など借金に関する相談に電話で応じる「年末年始を安心して過ごすための多重債務問題等110番」((電)087・897・3211)を開設している。受け付けは29日までの平日午前10時~午後5時。
同会によると、最近はパチンコなどのギャンブルで借金を重ねるケースや、税金の滞納で預金口座を差し押さえられるケースが増えているという。鍋谷健一事務局長は「借金などで年末年始が過ごせないと困っている人は、ぜひ一報を」と呼びかける。
引用:高松の市民団体が多重債務電話相談
(2011年12月19日 産経新聞)
無料電話相談:あすなろの会が開設 |
多重債務者の支援などに取り組む「高松あすなろの会」(高松市成合町)は29日まで(土日祝日を除く)、無料の電話相談「年末年始を安心して過ごすための多重債務問題等110番」(087・897・3211)を開設している。
相談内容は多重債務問題の他に、ヤミ金トラブル▽ギャンブル依存▽生活再建▽自治体などからの差し押さえによる生活困窮--など。
希望があれば面談も可能。午前10時~午後5時。
引用:無料電話相談:多重債務者を支援 あすなろの会が開設 /香川
(2011年12月22日 毎日新聞)
総量規制の法改正影響?はびこるヤミ金 |
【経営環境が悪化 業者 一部転身か】融資額の総量規制や、貸金業者への返済の延滞、また債務整理などにより、現在新たに貸金業者からの融資が受けられない方は、大阪府だけでなく全国的に急増しています。
年収の3分の1を超える借り入れができない「総量規制」などを盛り込んだ改正貸金業法が2010年6月に完全施行されて以降、府内の貸金業者数が4割近く減少する一方、無登録で違法に金を貸す「ヤミ金」に関する府への相談が急増している。融資を受けられなくなった人がヤミ金を利用し、規制強化で経営が悪化した貸金業者がヤミ金業者に転身している例もあるとみて、府は相談体制を強化する。
府貸金業対策課に寄せられたヤミ金に関する相談は10年には30件だったが、11年には87件に増加。「急な入り用で800万円を借りたが利息が高く、2200万円以上返しても完済できない」(60歳代の中小企業経営者)、「総量規制で以前のように借りられず、ついヤミ金に手を出した」(50歳代の主婦)などの内容だという。
一方、10年3月に350業者だった府内の貸金業者の登録数は、11年9月に216業者に減少。府が11年9月に179業者から行った聞き取りで、6割が同法の完全施行で経営環境が悪化し、事業の縮小や廃業を検討しているとした。
貸金業者の利用者は、生活費を穴埋めする主婦や、当座の運転資金を確保したい中小企業の経営者など様々。同課の楠本成樹参事は改正貸金業法について、上限金利の引き下げや借り過ぎを防ぐ総量規制の効果を評価しつつも、「一律の規制で返済余力のある『借りればよくなる層』まで苦しめてしまっている可能性がある。さらに、適正な貸金業者が減り、ヤミ金業者が暗躍する土壌ができる」と懸念している。
同課は今後、多重債務者への聞き取りや、家族も対象にしたカウンセリングなど、借り手の事情に合わせた支援を強化する。
府は再チャレンジ支援プラザで平日の午前9時~午後6時、借金問題についての電話相談(06・6210・9512)を受け付けている。
[改正貸金業法] 多重債務問題の解消を目指し、2006年12月に成立。10年6月の完全施行で、融資額の「総量規制」のほか、上限金利が従来の29.2%から、融資額に応じて15~20%へ引き下げられるなどした。
引用:総量規制の法改正影響? はびこるヤミ金 相談3倍 昨年
(2012年2月22日 読売新聞 大阪)
借金を減らすと言われ72歳が詐欺容疑 |
他人に渡すつもりで信用金庫から通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、愛知県警西枇杷島署は10日、同県大治町西條、パートの女(72)を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。「ヤミ金業者から借金を減らすと言われ、やった」と容疑を認めているという。こちらの借金無料お悩み相談センターにも、ヤミ金被害のご相談をいただくことがございますが、貸金業者は営業所内に「貸金業者登録票」及び「貸付条件表」の掲示が義務づけられていますので、それ以外はヤミ金となります。
同署によると、女は昨年4月28日、愛知県あま市内の信用金庫で、ヤミ金業者に渡す約束をしているにもかかわらず、自分名義で口座を作り、通帳とキャッシュカードを詐取した疑いがある。この口座は、ヤミ金業者が客から返済を受ける際の振込先になっていた。
女は夫と2人暮らしで、生活に困っていて、ヤミ金業者から借金をするようになり、返済に行き詰まっていた。女は「ほかにも数十の口座を作り、業者に渡した」と話しているという。
引用:72歳が詐欺容疑 「ヤミ金に借金を減らすと言われ…」
(2012年5月10日 朝日新聞)
ヤミ金業者、2万8千人に4億2千万円荒稼ぎ |
福岡県警中央署は14日、闇金融を営んだとして、福岡市中央区清川3、無職稲冨信太(35)、同区春吉2、アルバイト木下祐希(30)両容疑者を貸金業法違反、出資法違反容疑で再逮捕した。融資額の総量規制や、貸金業者への返済の延滞、また債務整理などにより、現在新たに貸金業者からの融資が受けられない方が、全国的に急増しています。
2人は元暴走族仲間ら約10人でつくる闇金融グループのリーダー格で、グループは関東や九州・沖縄の延べ約2万8000人に高利息で貸し付け、約4億2000万円の利益を得ていたという。
発表によると、2人は福岡県知事の登録を受けず、昨年7~11月、大分県の会社員女性(28)ら4人に、10回にわたって計33万5000円を貸し付け、法定利息の14.8~31.9倍の利息を受け取った疑い。2人とも容疑を認めており、業者間で流通している名簿や街頭広告で顧客を集めていたという。
2人は闇金融の振込先にするため他人名義の通帳を譲り受けたとして、5月に犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕されたが、14日に処分保留となった。同署は中央区の事務所2か所から、キャッシュカード40枚、通帳130枚、携帯電話180台、多数の顧客名簿を押収している。
引用:ヤミ金業者、2万8千人に…4億2千万円荒稼ぎ
(2012年6月14日 読売新聞)
ヤミ金に通帳譲渡した巡査部長、懲戒免職 |
ヤミ金融業者に銀行の通帳を譲渡するなどしたとして、埼玉県警は18日、浦和西署交通課の男性巡査部長(49)を詐欺、犯罪収益移転防止法違反容疑でさいたま地検に書類送検し、懲戒免職処分とした。法外な利息と違法な取り立てて消費者を困らせているヤミ金は、普段は遠い存在に思えても、インターネット上のホームページ(携帯サイト)やダイレクトメール、新聞の三面広告、そしてコンビニに売られている雑誌の広告など、意外と近い所で勧誘を行っています。
発表によると、巡査部長は昨年11月、自分で利用するように装い、さいたま市内の銀行で普通預金口座を開設。預金通帳とキャッシュカードをヤミ金融業者に譲り渡し、現金5万4000円の融資を受けるなどした疑い。
巡査部長は2月28日に無断欠勤、同僚5人に約350万円の借金があることが分かった。県警の調べに対し、巡査部長は「パチンコで負けてヤミ金業者から借金し、返済に悩んでいた。通帳は、融資を受けるために譲り渡した」と供述している。
本人が申し出たため任意捜査にとどめたことを理由に、県警は巡査部長の氏名を公表しなかった。
引用:ヤミ金に通帳譲渡した巡査部長、懲戒免職に
(2012年6月18日 読売新聞)
3歳児の口座までヤミ金に渡す |
他人に譲渡するため口座を開設し、通帳とキャッシュカードをだまし取ったとして、神戸北署は26日、詐欺容疑で神戸市北区鈴蘭台東町の無職、平山一恵容疑者(41)を逮捕。容疑を認めているという。同署によると、平山容疑者はヤミ金業者から数十万円を借金し、返済の代わりに通帳などを渡していたという。他にも長男(17)や次男(3)名義で複数の口座を開設し、ヤミ金業者に通帳などを渡していたとみられる。法外な利息と違法な取り立てで消費者を悩ませているヤミ金は、普段は遠い存在に思えても、インターネット上のホームページ(携帯サイト)やダイレクトメール、新聞の三面広告、そしてコンビニに売られている雑誌の広告など、意外と近いところで勧誘を行っています。
引用:3歳児の口座までヤミ金に渡す 兵庫
(2012年6月27日 MSM 産経ニュース 地方)
被災者らに法定金利の最大950倍で貸し付け |
無許可で高金利の「ヤミ金」を営んだとして、警視庁生活経済課と岩手県警の合同捜査本部は、出資法違反(高金利)と貸金業法違反(無登録営業)の疑いで、千葉県柏市常盤台、元貸金業、松田脩平容疑者(29)ら男12人を逮捕した。融資額の総量規制や、貸金業者への返済の延滞、また債務整理などにより、現在新たに貸金業者からの融資が受けられない方が全国的に急増しています。
同課によると、松田容疑者らは今年1月からの3カ月間で、最大で法定金利(年利20%)の約950倍で全国約740人に計約5900万円を貸し付け、約5700万円の利息を得ていたとみられる。顧客の中には東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島に住む50人も含まれていたという。
同課によると、12人中、松田容疑者ら6人は容疑を認め、「ネットで買った他人名義の口座を使ってやっていた」などと供述。ほかの6人は否認しているという。
逮捕容疑は、1~2月、東京都千代田区に事務所を設け、無登録で貸金業を営み、福島県郡山市に住む会社経営の女性(45)ら7人に、計約116万円を法定金利の約40~950倍で貸し付け、利息計約145万円を受け取ったとしている。
同課によると、松田容疑者らは4、5年前からヤミ金を営み、携帯電話のショートメールなどで勧誘。期日までに返金できない客に対して、「払わなければ、生活をメチャクチャにする」などと脅していた。同課と岩手県警に顧客が相談し発覚した。
引用:「生活メチャクチャにする」 被災者らに法定金利の最大950倍で貸し付け ヤミ金業者12人逮捕
(2012年7月9日 MSM 産経ニュース)
中小企業狙うヤミ金 |
中小企業経営者らを相手に無登録のまま高金利で金を貸したなどとして、埼玉県警生活環境2課と鴻巣署は12日、貸金業法違反と出資法違反の疑いで、東京都中野区のヤミ金業者を摘発し、男5人を逮捕した。同日、男らの事務所を家宅捜索したところ、約200人の住所などが載った顧客名簿とみられるものが見つかり、同課は他にも被害がなかったか捜査を進める。法外な利息と違法な取り立てで消費者を悩ませているヤミ金は、普段は遠い存在に思えても、インターネット上のホームページ(携帯サイト)やダイレクトメール、新聞の三面広告、そしてコンビニに売られている雑誌の広告など、意外と近いところで勧誘を行っています。
逮捕されたのは、千葉県市川市妙典、戸辺康介(32)▽さいたま市大宮区吉敷町、銘(め)苅(かり)朝(とも)仁(ひと)(28)▽埼玉県朝霞市西原、国吉真(まさ)登(と)(22)▽東京都北区志茂、佐藤進(30)▽台東区浅草橋、嘉(か)数(かず)透(28)-の5容疑者。戸辺容疑者ら4人は「金を貸したことはない」などと容疑を否認し、嘉数容疑者は「貸金業をやっていた」などと認めている。
生活環境2課の調べでは、5人は貸金業の登録をしないまま、昨年9月から今年5月、介護施設経営者の男性(68)ら3人に対して計146万円を貸し、最大で法定利息の約127倍の利息を受け取った疑いが持たれている。
同課によると、5人はダイレクトメールなどの宣伝で個人経営者を勧誘。中小企業への資金提供などと称し、手形や小切手の買い取りを装って金を貸していた。
引用:中小企業狙いヤミ金か 容疑の男5人を逮捕
(2012年7月12日 MSN産経ニュース 地方版)
関連記事:ヤミ金業者5人を逮捕=法定の100倍超で貸し付け-埼玉県警
(2012年7月12日 時事ドットコム)
法定利息の30~70倍!「カード現金化」 |
クレジットカードで商品を買わせ、購入代金の一部を返金する「カード現金化」と呼ばれる手法で高金利融資をしたなどとして、警視庁生活経済課が出資法違反(高金利など)の疑いで、東京都港区の現金化業者の元代表、福場秀樹容疑者(33)ら10人を逮捕していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。カード現金化業者は昨年8月、警視庁が「ヤミ金業者」と認定し取り締まりに乗り出していますが、普段は遠い存在に思えても、インターネット上のホームページ(携帯サイト)やダイレクトメール、新聞の三面広告、コンビニに売られている雑誌の広告、そして街頭のサンドイッチマンなど、身近なところで勧誘を行っていますので、一歩間違えれば、誰しもがヤミ金業者と関わりを持つことになり、その被害者になり得てしまいます。
逮捕容疑は、カード決済システムを悪用し昨年秋から数カ月間で法定利息(年利20%)の30~70倍で現金を貸し付け、違法利息を受け取ったなどとしている。
捜査関係者によると、福場容疑者らはインターネット上で複数のサイトを運営して集客。ほぼ無価値なゴルフボールや雑貨などを数十万円程度で購入させ、キャッシュバックと称して実質的に現金を融資していた。その際、「手数料」と称して法外な利子を差し引いていた。同課は、組織的に活動しており、これまでに計数億円を貸し付けていたとみて調べている。
福場容疑者は今年1月、個人所得約1億900万円を申告せず、約3300万円を脱税したとして、東京地検に所得税法違反の疑いで逮捕され、有罪判決を受けていた。同課は、カード現金化事業で得た収入とみて調べている。
引用:法定利息の30~70倍!「カード現金化」10人逮捕 高金利融資容疑 警視庁
(2012年7月19日 MSN産経ニュース)
関連記事:「カード現金化」摘発追いつかず 主婦ら破綻に追い込まれる例も
(2012年7月19日 MSN産経ニュース)
ヤミ金減り 自己破産最少…昨年1334件 |
前橋地裁に申し立てられた個人の自己破産件数が減少している。同地裁のまとめでは、支部も含む昨年の件数は1334件で、2000年以降では最少となった。背景には、貸金業に対する規制強化で、返済能力を超えた借金をする人が減ったことがあるとみられる。一方、全国的には規制強化後、クレジットカード決済を介して現金を供与する「現金化商法」が目立ち始めており、県警は警戒を強めている。「現金化商法」は、インターネット上のホームページやダイレクトメール、新聞の三面広告、そしてコンビニに売られている雑誌の広告など、身近なところで勧誘を行っていますので、一歩間違えれば誰しもがその被害者になってしまいます。
同地裁によると、個人の自己破産の申立件数は、2000年代前半にかけて年々増加。ピークの03年に2872件を記録した。
個人の自己破産を巡っては2000年代初頭、消費者金融による融資競争の過熱や、ヤミ金融業者による不正融資で、借金を返済できなくなる多重債務者の存在が社会問題化。法定金利を超えた利息や、脅迫まがいの取り立て手法で自殺者が出る例もあった。
対策として03~04年にかけ、違法金利に対する罰則強化や、営業登録の審査要件を厳格化するよう出資法などを改正した「ヤミ金融対策法」が成立、施行。10年には、年収の3分の1を超える借り入れを禁じた「総量規制」を盛り込んだ改正貸金業法が完全施行された。
申立件数は04年以降、減少に転じており、消費者金融に対する一連の規制が効果を上げたとみられる。ヤミ金融業者による不正も減っており、県内では06年に12件10人だった検挙者が、昨年は8件6人に減った。
県警生活環境課は「被害者からの相談も、ほとんどなくなった。規制強化で、ヤミ金融が割の合わない犯罪になった」としている。
一方、規制が厳しくなった貸金業の抜け道として目立ち始めているのが、クレジットカードを利用した「現金化商法」だ。
顧客にカードで商品を買わせた後、キャッシュバック名目で現金を振り込むなどする手法で、一時的に現金を手にしても顧客にはカードの支払いが残り、商品代金とキャッシュバックの差額が、事実上の利息となる。
昨年8月には、違法な高金利で金を貸したとして、現金化商法を行っていた東京都の男を警視庁が出資法違反(高金利)容疑で逮捕。東京地裁立川支部は、有罪判決を下した。同庁は今月19日にも、東京都内の男ら10人を出資法違反容疑で逮捕したと発表した。男らは全国の約4500人に現金化商法で金を貸し付け、総額約23億4000万円の利益を得ていたとみられる。
県消費生活センターによると、県内で現金化商法に関する相談は過去3年間で、09年度と11年度に1件ずつ寄せられたのみで実害は確認されていない。
だが、国民生活センターが全国の消費生活センターとのネットワークで把握した、現金化商法に関する相談件数は07~11年度の5年間で1800件以上に上る。捜査関係者は「ヤミ金融から足を洗った業者などが、現金化商法に流れている可能性がある。県内での被害は時間の問題」と警戒する。
引用:ヤミ金減り 自己破産最少…昨年1334件
(2012年7月26日 読売新聞 地方版)
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