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賭け事依存症、克服へ 自助グループ結成1年/徳島
2011/3/5
全国各地で、ギャンブルをやめたいと願う人たちが自主的に集って組織されている自助グループGAの徳島グループが、結成から1年を迎えました。

 ◇同じ立場、体験談語り合う
 ギャンブル依存症(病的賭博)の自助グループ「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)徳島グループ」が昨年2月に結成され、1年を迎えた。県内の依存症患者らが集まり、体験談などを互いに話し合って心の内を明かすことで、賭け事への依存から抜け出そうという取り組みだ。

 「勝っている時は、やめたほうがいいとの家族の言葉が耳に入らなかった」。上板町の藍里病院で週1回開かれるミーティングで、パチンコや競馬にはまった参加者が、それぞれ体験を語る。「言いっぱなしの聞きっぱなし」がルールで、他人の話に意見を述べることはない。本名を明かす必要はなく、話す順番が来ても話したくなければパスできる。一人一人、話が終わるたびに、聞いていた人たちは礼を言う。

 GAはもともと、1957年に米国で始まって世界各地に広がり、国内でも現在約120のグループが活動する。依存症の有効な治療法は実は分かっておらず、サポートする同病院の吉田精次医師は「同じ立場の人たちで話をすることが大切」と強調する。

 徳島グループは、約2年前から同病院で依存症のカウンセリングを受けていた50代の男性が中心になり、高松市のグループにノウハウを学ぶなどした後、活動を開始した。

 この男性は約30年前からパチンコにのめり込んだ。「(賭けに負けて)もうやめようと思っても、翌朝になると行きたくなった」と振り返る。家族の目が気になり、たばこのにおいが付かないよう車に着替えの服まで用意した。一度でも、手持ちの金が倍以上に増えた経験をすると、その快感は残り続けた。

 気付けば借金は数百万円以上に。それでも、やめられなかった。家族に気付かれ、病院で診察を受け初めて依存症と分かった。グループの活動を始めて以来、パチンコ店に行かなくなったといい、「家族を大切にするようになり、夜もよく眠れるようになった」と話す。

 現在、県内にどれだけ依存症の人がいるのか詳しい数字はない。吉田医師は、本人だけでなく家族が問題意識を持つことの重要性を指摘し、「本人を無理やり連れてくるのは難しい。まず家族だけでも参加して」と訴える。問い合わせは藍里病院(088・694・5151)。

引用:百聞百見とくしま:賭け事依存症、克服へ 自助グループ結成1年 /徳島
(2011年2月27日 毎日新聞)

ギャンブル依存症とは、借金をしてまでギャンブルをしたり、ギャンブルをすることによって、自分自身を苦しめたり、家族などの周りの人を苦しめるようになるものですが、本人に自覚症状がないことが多いようです。

ギャンブル依存症は進行性の病気で、進行すると、借金どころか、自殺や犯罪まで犯してしまうケースなどもあります。

もしも、ご本人またはご家族で、ギャンブルにハマってしまっている方がいらっしゃいましたら、手遅れになる前に、GAなどの自助グループに参加をして、回復を目指していただきたいと願います。

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