スマートフォン（多機能携帯電話）で架空請求を受けたとする相談が、都消費生活総合センター（新宿区）で急増している。10年度下半期（10～3月）は10件だったが、11年度上半期（4～9月）では139件に上った。センターは、スマートフォンの普及に伴い、インターネット活用の幅が広がった性能に着目した詐欺グループが増えているとみて、注意を呼び掛けている。

相談は、アプリ（ソフトウエア）のダウンロードに関する内容が多い。20代男性は「バナー広告からアダルトサイトに接続し、動画を見るためのアプリをダウンロードしたら、料金請求画面が表示され、消えなくなった」と説明。料金の確認画面は出なかったという。

個人情報が抜き取られたとみられるケースもあり、30代男性からは「アプリのダウンロード後、携帯電話番号、メールアドレス、現在位置情報が表示され、9万9800円の料金を請求された」との訴えがあった。

消費生活総合センターの担当者は「しつこい料金請求があっても絶対に支払わず、事業者からの連絡も無視して」とアドバイスする。相談はセンターの架空請求110番（03・3235・2400）へ。

引用：スマホ架空請求:都消費生活センターに相談急増　昨年度上半期139件　／東京
（2012年4月11日 毎日新聞 地方版））