貧困、多重債務…支援へ団体結集 |
2011/9/8 |
貧困や多重債務で苦しむ人や障害者を支援する滋賀県内の団体が集まり、生活保護申請や就労、その後の社会生活に至るまで継続して支援する新たな事業を、来月から大津市内で始める。これまでは団体間で情報が共有できなかったため、スムーズに支援できないことがあり、就労後の見守りも十分にできていなかった。参加団体は「生活がうまくいっているかまできちんとフォローして自立につなげたい」としている。
「反貧困ネットワーク滋賀」や「びわ湖あおぞら会」、「大津夜まわりの会」や膳所診療所など6団体が参加する。
これまでは、病気ではないが、やる気をなくしている人が、病院の精神科に仕事の相談に来るケースなどに、どの団体が支援するか連携がうまく取れず十分に対応ができなかった。また、仕事に就いてもすぐやめて引きこもったり、職場を転々としている人たちに対して、継続的な見守りができていなかったという。
新たな事業では、大津市内にある支援団体のサロンや相談所を拠点に、市役所などから相談を受けた人に支援を開始。各団体のスタッフが集まって、月に1回会議を開く。利用者を交えた話し合いも含めて、支援内容を決める。
生活保護の申請や仕事探しのほか、継続して訪問や面談を行い、生活支援や心のケアに努め、孤立を防ぐ。大津市内にある団体の畑を一般の人に貸し出し、利用者と交流することも計画している。
支援事業の事務局長を務める安田聡子さん(38)は「団体がつながることで、これまで支援の輪からこぼれていた人も助けられる。事例を共有できるので、よりよい支援につなげられる」と話している。連絡は安田さん携帯電話080(3830)4378。
引用:貧困、多重債務…支援へ団体結集 大津で来月から
(2011年8月30日 京都新聞)
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