マレーシアと日本:自己破産の原因 |
2011/11/19 |
マレーシアの自己破産者のうち、25%が自動車ローンが原因であることが明らかになった。破産局のアブドゥル・カリム局長が地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズに対し明らかにしたもので、近年、増加傾向にあり、今年1~9月だけでも約4,000人に達した。アブドゥル局長は簡単に自動車ローンが組めることが自己破産者を増加させる要因になっていると指摘している。
13日付同紙によると、自動車ローンによる自己破産者の数は、昨年通年で5,639人に達した。特に2005年以降、増加傾向にあるという。
アブドゥル局長は、ディーラーや金融機関が簡単に組めるローンを提供するようになり、中には頭金すら必要のないものがあると指摘。特に若者が安易に分割払いで自動車を購入した後、ローンが支払えなくなり自己破産に至るケースが増えているという。
マレーシアでは1967年制定の分割払いに関する法律で、返済が3カ月間にわたり滞った場合、金融機関は負債者が所有する自動車の没収が可能になる。没収された自動車は売却され、負債の返済に充てられるが、売却後も3万リンギを超える負債が残っている場合、金融機関は負債者の破産を申請できる。
破産後は◇年金が受け取れない◇5,000リンギ(約12万3,000円)を超える財産を所有できない◇企業を経営できない◇家族の経営する企業で働けない◇許可なしに規定の回数を除く巡礼以外の海外旅行ができない――など複数の制約が課せられる。
アブドゥル局長は、金融機関は負債者に支払いの意志がある場合、安易に破産させず、返済のための十分な時間を与えるなどの措置が必要と主張している。
■破産は全体でも増加
またアブドゥル局長によると、これまでに国内で申告した自己破産者は23万4,762人に上った。05年から今年9月までの自己破産者は10万5,519人で全体の約半数を占めており、過去約6年で自己破産者が急増していることがうかがえる。破産の理由は自動車ローンのほか、消費者ローン、住宅ローンなどが多く、友人や知人がローンを組む際に名義を貸したことで破産に巻き込まれるケースも多いとみられている。
職業別にみた内訳は、◇民間企業の社員・21.0%◇実業家・11.4%◇個人経営者・8.9%◇専門職・3.4%◇公務員・3.2%◇失業者・3.0%◇年金受給者・0.8%◇職業不明・48.0%――などとなった。
引用:自己破産の25%は自動車ローン:1~9月で4千人、破産局統計
(2011年11月15日 NNA)
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