クレジットカードに絡む犯罪のうち、偽造カードによる被害は減少する一方、インターネットショッピングでの不正利用が増加していることが、日本クレジット協会のまとめなどで分かった。同協会は「ネットショッピングの普及に伴い、被害はさらに拡大する恐れがある」として、ネットショップにパスワードを使った本人確認の導入を求めるなど対策強化を進めている。
同協会の統計によると、2011年の偽造カードによる被害額は約25億8000万円。被害が最も多かった02年の165億円の6分の1で、統計を始めた1997年に次いで少なかった。
警視庁幹部は「偽造カードに使う『生カード』の輸入禁止が一因ではないか」と分析。06年6月の関税法改正で、データを入力する前の状態の「生カード」は輸入禁止となり、04年には約1万5000枚が税関で差し押さえられたが、昨年はわずか6枚だった。

引用：カード犯罪、ネット上の不正増加＝法改正で偽造被害は減少－クレジット協会
（2012年5月1日 時事ドットコム）