中国から賞金受け取り名目で支払い請求 |
2011/11/16 |
県内の高齢者に対し、高額の賞金受け取りを名目に、申込金の支払いを求める書類が中国から相次いで届いている。支払わなければデータを抹消すると「警告」する内容で、県消費生活センターには9月だけで33件の相談が寄せられた。センターは当選商法の一種とみて注意を呼びかけている。
センターによると、青森市の80代無職男性は「賞金1億4000万円を受け取れるデータを消さないため、2000円の支払いと返送」を要求する書類を受け取った。身に覚えがないため不安に思いセンターに相談して当選商法と分かった。
8月まで0件だった相談件数は9月だけで33件と急増。内訳は70代が10件と最多で、60代6件、80代3件、90代2件と、60代以上が21件で6割以上を占めた。
業者の拠点が海外にあるため連絡が取れないことが特徴で、クレジットカードで支払うと引き落としを止めることが難しい。業者間で名簿が流通し、一度でも支払うと、同様の書類が大量に届く可能性も高いという。
過去には海外宝くじの当選を理由に同様の書類が豪州やドイツから届くトラブルがあった。海外宝くじの国内購入は違法となるため、今回の書類は賞金の種類を明らかにしていないとみられる。
センターは「当選商法は一度支払うと少額の賞金や賞品がもらえて、その後多額をつぎ込むことにつながりやすい。無視することが対処法だが、不安なら相談を」と話している。
引用:支払い請求:高齢者に 中国から賞金受け取り名目--9月33件/青森
(2011年11月8日 毎日新聞)
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