クレジットカード不正利用の予防策とは |
2011/8/5 |
昨年末より、不正なクレジットカード利用による大規模な不正購入事件が発生している。
一般的にクレジットカードの事件というと、クレジットカードの情報の漏えいが取り上げられる。これは EC サイト等の利用者情報が漏えいし、カードの会員が不利益を被るというケースであるが、クレジットカードは顧客保護が行き渡っているため、カード会社に問い合わせて手続きを行えば、不正使用された代金は基本的に補償される。だが、カード会員は引き落とし履歴を定期的に確認するなどの予防は怠ってはならない。
その一方で、昨今では、漏えいをはじめとして不正に入手したクレジットカードを EC サイト上で利用して、不正に商品を購入するという事件が発生している。こちらは、クレジットカードの加盟店(EC サイトの運営者)側が不利益を被ることになるが、クレジットカード会員のように保護されることは少ない。また、損失は原則的に加盟店負担となる。
そのため、クレジットカードの加盟店は不正利用を自社サイトで未然に防ぐことを求められるが、具体的にどのような対策を講じなければならないのか。今回は、松竹の演劇公演のチケットをネット購入できる「チケット Web 松竹」を運営する松竹株式会社 システム開発担当 マネジャーの井川甲作氏に、同社で行っている対策を伺った。
(中略)
■ 「認証アシストサービス」で、クレジットカード不正利用を抑制
「認証アシストサービス」は、クレジットカード決済時にカード番号とカード裏側に記載されているセキュリティコードのほか、利用者の“本人認証データ”も入力を求めることで、カード不正利用を抑制するサービス。
一般的に「3D セキュア」は、カード会員とカード会社で共有しているパスワードで認証を行うが、パスワードは会員が失念することが多いため利便性を下げる懸念がある。一方、「認証アシストサービス」の本人認証データは、電話番号やカナ姓名、生年月日など会員が忘れにくい情報を設定することが可能。井川氏は、利用者に負荷が少ないこと、そして初期費用や月額費用の安さから「認証アシストサービス」を選んだという。
その他にも松竹では、チケットの流通を遅らせる施策も行っている。クレジットカードの不正利用で購入されたチケットは、即座に転売されることが多い。よって、セブンイレブンでの発券は数時間遅らせ、クレジットカード会社から不正利用の報告があった際には、犯人の手にチケットが渡るのを未然に防いている。また、1日のチケット購入額が異常に高いものや、購入者名や住所がいい加減なものを洗い出すほか、漏えい防止といった面でカード情報の取り扱いルールを厳しくするなどしている。
では、松竹が行っている様々な対策は功を奏しているのか。井川氏によると「認証アシストサービス」の導入後は不正利用が一切無くなったという。
一方、ユーザーにはセキュリティコードと本人認証データを入れる手間などが発生したが、特にクレームには繋がっていないという。松竹のユーザーは40代から60代の女性が多いが、利用層を配慮して本人認証データに生涯変わらない生年月日を選んだことと、不正対策の一環で本人認証データなどの入力を求めることをサイト内で告知しているのが大きいと同氏は話す。
引用:「チケット Web 松竹」に聞く、ネットにおけるクレジットカード不正利用の予防策とは
(2011年7月27日 japan.internet.com)
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